9月26日,世界文化遺産特別委員会の調査・審議の結果が発表された。
今回(平成19年度)提案再・提案された文化遺産は32件,四国遍路は残念ながら「暫定一覧表記載」に至らなかった。
暫定記載の評価を受けたのは「北海道北東北の縄文遺産群」「佐渡―鉱山とその文化」など5件で,四国遍路は「カテゴリーIa」。
「カテゴリーI」とは「顕著な普遍的価値を証明し得る可能性について検討すべきものと認められるが,主題・資産構成・保存管理等を十分なものにしていくためには,なお相当な作業が見込まれる・・・」もの。
地方公共団体を中心に指摘された課題への取り組みを進め,進展した場合はあらためて調査・審議を行い一覧表への記載を検討することが望ましい―としている。
うち(b)は「学術的調査を十分に行い,地方公共団体の作業に移るべきもの」―であり,いきなり「地方公共団体の作業に移るべきもの」
(a)は「記載」の次にランクされると見られる。
四国遍路の総合評価は「霊場への巡礼が今なお継続的に行われている資産として,我が国の世界遺産暫定一覧表には未だ見られない分野の資産であり,将来的な記載の候補となり得る」。
しかし,「構成資産の大半が文化財として保護されておらず,資産の範囲も広域に及ぶことから文化財の指定・選定を含めた保護措置の改善・充実に向けた取り組み等が不可欠」と指摘されている。
具体的に明記された課題は
・八十八霊場のうち,近代以降に位置が変わっているものや,新たに付け加わったものなどについて価値評価の考え方を整理する。
・十九世紀に制作された「四国名所図絵」に基づき最低限保護すべき範囲を特定する手法が採られているが,その後の境内の変遷や存立条件を成す一体の地形をも視野に入れた保護について検討する。
・巡礼路をできる限り資産の範囲に含めることができるよう,適用すべき文化財の類型,保存管理手法等について検討。
・「お接待」などの文化的伝統に関する適切な価値評価を行い,その継承に努める。
・構成資産が多種多様かつ四国全県の広域に及び,所有者等も多岐にわたることから,関係者間における連携・意志疎通の手法を明確化するとともに体制の整備・充実に努める―など。
(平成20年12月1日発行 第297号 情報紙「へんろ」引用)
どうやら今回,四国八十八ヶ所遍路は,「暫定一覧表記載」に至らなかった様ですが,「暫定一覧表記載」と言うのは,あくまで,制度上のものなんですよネ!
大切なのは,四国八十八ヶ所遍路が,世界遺産に登録されても,されなくても,皆の心の拠り所として,これからも受け継がれて行く事じゃないかなと思いますo(^-^)o