2008-06-13(Fri)
先日,衛門三郎(えもん さぶろう)について【
あの寺この寺 札所めぐり 12番 焼山寺】で,簡単にご紹介しましたが,あまりご存知じゃない方もおられると思いますので,ちょっとご説明しておきますネ(^O^)
四国を巡礼中の弘法大師が,ある日,愛媛県松山市郊外の大きな屋敷に托鉢に訪れました。
そこの主人の衛門三郎は,強欲で何度も訪れる乞食僧(弘法大師)を追い払い,とうとう8日目に鍬で弘法大師が持っていた鉢を8つに割ってしまいます。
その後,弘法大師は訪れる事はありませんでしたが,衛門三郎の子供8人が次々と亡くなります。
そこで,衛門三郎は托鉢に訪れた人が,弘法大師と気づき,今までの自分の行いを悔いて,弘法大師を求め遍路の旅に出ました。
しかし,簡単には会えなかったため,21回目に順番に回るのを止めて逆に回り始めます。
ところが,心身ともに疲れはてていた衛門三郎は,12番札所 焼山寺で倒れてしまいます。
意識が遠のいていく時に,弘法大師が現れて罪を許してもらい,最後の望みとして「今度生まれ変わる時は,領主になりたい」と願うと,弘法大師から衛門三郎と書いた小石を授けられ,それを握ったまま亡くなってしまいます。
その後,伊予の領主に男の子が産まれますが,その子の手がしっかりと握ったまま開かない。困り果てて安養寺(現在の51番札所 石手寺)で祈念をすると,その子の手から衛門三郎と書いた小石がでてきました。
人々は,衛門三郎の生まれ変わりと噂したと言う事です。
以上の事から,衛門三郎は,四国八十八ヶ所遍路や逆打ちの元祖と呼ばれています。
参考にされて下さい!
2008-05-21(Wed)
今回は,最近めっきり少なくなった托鉢(たくはつ)について,ちょっと説明しておきますネ!
▼托鉢(たくはつ)とは?
毎日,何軒かの家の門や玄関の前に立って,お経をあげる修行の一つで,お経をあげてもらった家では,その遍路に,お金や食べ物などのお布施をする習わしになっています。
▼托鉢修行の意味
托鉢修行には「その家の家族や先祖の幸せを祈る」修行と,「衆生に徳を積む機会を与える」修行の2つの意味があります。
▼托鉢読経の順番
基本的には,下記の順番になります。
ヽ経偈(かいぎょうげ) 1返
般若心経(はんにゃしんぎょう) 1返
8明真言(こうみょう しんごん) 3返
ぢ膸娶翳号(だいし ごほうごう) 3返
ゲ鷂文(えこうもん) 1返
▼托鉢の注意点
〆廼瓩任,托鉢について,ご存知じゃない方も多いので,托鉢の前には,必ず家の方に托鉢修行の意味を説明し,納得して頂いた上で行いましょう。
もし,断られたり,お布施が無い場合でも,合掌一礼して気持ち良く退去しましょう。
托鉢は,あくまで修行が目的ですので,読経やお布施の強要は止めましょう。
強要は,押し売りや不審者と変わりありません。
I装は,一目見て托鉢と分かるので,遍路姿が良い様です。
ぢ馮の時間帯は,午前中に行い,食事中や多忙な時は避けましょう。
※ちなみに,よく山門や駅,スーパーなどの人通りの多い場所で読経をされている方を見かけますが,これは托鉢ではありません。
以上,参考にされて下さいネ。
2008-05-14(Wed)
観光会社さんの遍路ツアー等で,四国八十八ヶ所公認先達さんとご一緒する機会も多いと思いますが,先達さんにもお坊さんと同じく階級があります。
気になる方もおられると思いますので,ちょっと説明しておきますネ(^O^)
四国八十八ヶ所公認先達の階級には,先達,権中先達,中先達,権大先達,大先達,準特任大先達,特任大先達,元老大先達(寺院住職に限られています)の8つの階級があり,昇補のためには,四国八十八ヶ所霊場会の定める基準と審査をクリアーする必要があります。
ちなみに,タクシー,バスの運転手さんや添乗員さんは原則として昇補はできません。
これから,四国八十八ヶ所公認先達を目指される方は参考にされて下さい。
2008-04-27(Sun)
食事の前には,自分自身が生かされている事を思いながら,合掌して以下の文を唱えます。
▼食事前の唱え方
一滴の水にも,天地の恵みを感じ,
一粒の米にも,万民の労苦を思い,
有り難く,頂きます。
短い文ですので,毎回,食事前に唱えていれば,すぐに覚えられると思います。
できるだけ実践する様にしましょうV(^-^)V
2008-04-18(Fri)
四国八十八ヶ所遍路には,お大師さんが残した十の教え(十善戒)があります。
これは,仏教の教えで,人がしてはいけない事,お遍路さんが守らなくては,ならない規則です。
下記に,意味を記載しましたので,参考にされて下さいネ(^O^)
▼十善戒(じゅうぜんかい)
”垰生(ふせっしょう)・・・生き物を殺さない。
不偸盗(ふちゅうとう)・・・盗みをしない。
I埃抂(ふじゃいん)・・・ふしだらな事をしない。
ど毀儻(ふもうご)・・・嘘をつかない。
ド壹左(ふきご)・・・お世辞を言わない。
ι坩口(ふあっく)・・・悪口を言わない。
不両舌(ふりょうぜつ)・・・二枚舌を使わない。
不慳貪(ふけんどん)・・・欲張らない。
不瞋恚(ふしんに)・・・妬まない。
不邪見(ふじゃけん)・・・不正な考えを起こさない。
2008-04-13(Sun)
三信条とは,四国八十八ヶ所遍路が,心に固く信じなければならない,3つの事柄の事です!
▼四国八十八ヶ所遍路の三信条
\歇萇埃里里汗栖蠅鮨じ,同行二人の信仰に励みましょう!
「悩めるもの,苦しむものが最後の一人になるまで救い尽くすであろう」と言うお大師さんの言葉を信じ,巡拝中は常に「お大師さん」と共に寝食をする思いで,お参りしましょう。
何事も修行とこころえ愚痴,妄言をつつしみましょう!
「千年の功徳もわずかの怒りに消える」とお経に説かれています。遍路は楽しい事ばかりではありません。何事も試練,修行と受け止めましょう。
8柔ね益の霊験を信じ,八十八使の煩悩を消滅しましょう!
いかなる人も,この世で救われる事を信じ,八十八の煩悩を転じて,悟りの世界に入るよう功徳を積みましょう。
2008-04-10(Thu)
四国八十八ヶ所遍路の合掌の仕方には,定式はありませんが,通常は,真言宗の礼儀作法にならい「金剛合掌」が基本になります!
金剛合掌の仕方は,右手が上(手前)になる様にして,指と指を先端で組みます。
また,ご自身の信仰されている宗派で,これと違う合掌の仕方をされている場合は,そちらの合掌方法でも構いません。
基本的な方法として,参考にされて下さいネ(^O^)
2008-03-29(Sat)
読経にも礼儀作法があるのですが,分からない方も多いと思いますので,今回は,読経について説明しておきますネ(^◇^)┛
まず,お経を読む時は心を落ち着けてから,必ず経本を手にして読みます。
また,他のお参りの方の妨げにならない様に,正面を避けて,左右どちかに寄ります。
「大き過ぎず小さ過ぎず,速からず遅からず,低からず高からず」
ご一緒に読経されている方に合わせながら,淡々と唱えるのが,正式な礼儀作法です。
以下に,四国八十八ヶ所公認先達さんが,通常,四国八十八ヶ所霊場で読経している順序を記載しておきますので,参考にされて下さい。
▼読経の順序
々臂故蘿(がっしょう らいはい) 1返
∧納経祈願文(ほうのうきょう きがんもん) 1返
3経偈(かいぎょうげ) 1返
へ魏文(さんげもん) 1返
セ圧(さんき) 3返
三竟(さんきょう) 3返
Ы汁渦(じゅうぜんかい) 3返
発菩提心真言(ほつぼだいしん しんごん) 3返
三摩耶戒真言(さんまやかい しんごん) 3返
般若心経(はんにゃしんぎょう) 1返
ご本尊真言(ごほんぞん しんごん) 3返
光明真言(こうみょう しんごん) 3返
大師御宝号(だいし ごほうごう) 3返
回向文(えこうもん) 1返
※ご本尊真言は,本堂でのみ読経します。
※∧納経祈願文は,本堂でのみ読経されている場合もあります。
※3返は,7返読経されている場合もあります。
最初は,ちょっと難しいかも分かりませんが,何回かお参りをすれば,慣れてくると思いますので,焦らずゆっくりと覚えて下さいネ(^_^)v
2008-03-28(Fri)
今回は,四国八十八ヶ所霊場での礼儀作法を,簡単に説明しておきます(^◇^)┛
▼お参りの礼儀作法
〇殻腓篆硫μ腓飽賣蕕靴洞内に入る。
⊃絏阿納蠅鮴う。
鐘楼で鐘を撞く。
に榮欧稜嫉ト△,納札,写経を納める。
ヂ海い,ローソク,線香,賽銭を上げる。
合掌し,心静かに読経する。
大師堂へ行き,本堂と同様に参拝する。
納経所で納経帳,納経掛軸,納経白衣などに,ご宝印を頂く。
山門や仁王門に一礼して境内から出る。
※鐘は,自由に撞けるところのみ撞くこと。
※参拝後に,鐘を撞くのは「戻り鐘」といって縁起がよくない。
以上,参考にされて下さい!
2008-03-27(Thu)
今回は,昨日書き込んだ【
真言って何?】にとても関係している梵字について,説明しておきますネ!
梵天が作ったとされる梵語(サンスクリット語)の文字を梵字と言い,4〜5世紀頃のインドで一般的に使用されていました。
日本最古のものは,飛鳥時代に小野の妹子が日本に伝えたもので,今も奈良の法隆寺に残っています。
また,日本に体系的な梵字悉曇学(ぼんじ しったんがく)を紹介したのは,お大師さんで,真言宗で長い間研究されていましたが,鎌倉時代に衰退し,江戸時代になって真言宗の浄厳さんが著した梵字研究書の悉曇三密鈔(しったん さんみつしょう)が発行され,再び復興されました。
最近では,梵字を「アート」や「ビジュアル」として,楽しんでいる方も増えています。
遍路塾でも,今,新企画を考えていますので,楽しみに待ってて下さいネV(^-^)V
2008-03-26(Wed)
お大師さんが開いた真言宗の名前の由来にもなっている真言について,分からない方も多いと思いますので,今回は,この真言について説明しておきますネ!
古代インド語のサンスクリット語を翻訳せずに,そのまま音写したものが真言です。
元々は,人間の言葉では,この世の真実をすべて表現できないのに対し,真実をすべて表現できる仏様の言葉という意味でした。
それが,仏教がだんだん発展していくうちに仏様に唱える祈りの言葉に用いられる様になりました。
インドのバラモン教(現在のヒンドゥー教)では,代表的な神として信仰されている梵天が作った梵語(サンスクリット語)を唱えれば,成仏も可能とされている様です。
※梵天=お釈迦さんが菩提樹の下で悟りを開いた時に,人々に教えを説く様に説得した梵天勧請(ぼんてんかんじょう)は,あまりにも有名ですネ!
現在では,真言も陀羅尼(だらに)も区別なく使われていますが,一般的に長いものを陀羅尼,短いものを真言と言います。
お大師さんも823年東寺(教王護国寺)を嵯峨天皇から下賜された時に,真言宗(別称:真言陀羅尼宗)と名付けて,立教開宗の根本道場とされたのも真言の持つ音のエネルギーを実感されていたからなんでしょうネ!
そう言う意味からすると,真言や陀羅尼は,陀羅尼辞典などで直訳せずに,そのまま,ただひたすら読経するのが一番の様ですネ!
2008-03-22(Sat)
初めて四国八十八ヶ所遍路をされる方にとって,分かり難い遍路用語も多いと思いますので,簡単に説明しておきます(^◇^)┛
▼四国霊場はなぜ八十八ヶ所?
阿含経に,悟りを開くため,八十八煩悩の消滅が説かれていることに由来。他にも諸説がある。
33仏と55仏を合わせたものとする説。
インド根本8塔の10倍に8塔を加えた説。
「米」の字を分解したとする説。
熊野の99王子大辺地になぞらえて,四国辺地が八十八の数になったとする説などがある。
いずれにしても,四国八十八ヶ所は,弘法大師が42歳の厄年に,自身と人々の厄難を除くために開創されたと信じられている。
▼般若心経(はんにゃしんぎょう)
仏教の教えを二百六十二文字にまとめたもの。
般若心経を唱えること,写経することは,大般若経六百巻を読むことに等しいくらいの功徳がある。
また,全ての苦厄が除かれるともいわれている。
▼ご宝号(ごほうごう)
南無大師遍照金剛。
「南無」とは,帰依すること。
「遍照金剛」とは,弘法大師が唐の都,長安で恵果阿闍梨から与えられた灌頂名。
つまり,弘法大師の教えを信じ,自分を弘法大師に任せるという意味。
▼ご本尊
寺院の本堂には,ご本尊が祭られている。
ご本尊とは,その寺院の属する宗派で定められた礼拝の対象となる仏像や曼陀羅,掛軸などのこと。
▼御影(みえ)
御影は,札所のご本尊の描かれた絵札で,納経の際に頂くことができます。
御影帳でアルバムの様に利用したり,表装される方もおられます。
一般的に「おすがた」と呼ばれています。
▼同行二人(どうぎょうににん)
巡拝する時,たとえ一人であっても,常に弘法大師と一緒という意味。
複数で巡拝していても,個人対弘法大師ということで,人数は常に二人である。
▼御詠歌(ごえいか)
お勤めの最後に謳う和歌。
内容は,札所本尊の功徳や霊験,札所周囲の風景を謳ったものが多く,経文読誦と同じ功徳があるといわれている。起源は不明。
▼打つ
お遍路さんが,札所を巡拝することを「打つ」という。
これは,昔,木の納札を札所の本堂や大師堂に打ち付けていたことに由来している。
今では,納札は,木から紙になって「打つ」姿は見られないが,言葉だけは残った。
▼順打ち
基本的な巡拝方法。
発願所から順番に,第一番,第二番・・・と結願所まで順を追って巡拝することを「順打ち」という。
▼逆打ち
発願所から順に打つのではなく,結願所から逆に発願所まで打つこと。
逆打ちすると,弘法大師に会えるという言い伝えがあるが,順打ちよりも道が険しいので,多くの困難を伴う。
逆打ち一回は,順打ち三回の功徳やご利益があるとも言われている。
逆打ちの始まりは,伊予国の長者,衛門三郎が,自分の非を悟り,弘法大師に会いたい一心で,霊場を逆から廻ったのが始まりとされている。
▼打ち留め
その日,巡拝の最終札所を打ち終えること。
▼通し打ち
全ての霊場を,一度に打ち上げること。
▼区切り打ち
区間を区切って,打つこと。
▼一国参り
一つの県を一国(阿波,土佐,伊予,讃岐)としてお参りすること。
▼発願(ほつがん)
巡拝を始めようと思うこと。
最初の札所(第一番)を打つこと。
一番札所 霊山寺でなくても,巡拝を始めた最初の寺を発願の寺と呼ぶ。
▼結願(けちがん)
四国八十八ヶ所全ての巡拝が終わること。
満願(まんがん)ともいう。
番号に関係なく八十八ヶ所目が結願の寺。
▼お礼参り
無事に巡拝できたことの報告とお礼の参拝を,打ち始めの札所ですること。
四国八十八ヶ所巡拝の場合は,弘法大師の入定地である高野山 奥の院にも参拝する。
▼遍路転がし
転倒しそうになるくらいの急な坂道がある難所。
▼納経(のうきょう)
写経した経典を寺院に納めること。
現在では,読経も写経と同等の功徳やご利益があるとされている。
以上,参考にされて下さい!
2008-03-21(Fri)
そろそろ,春遍路の季節になりましたので,整理の意味を兼ねて遍路用品の基礎知識を簡単に説明しておきますネ(^◇^)┛
▼菅笠(すげがさ)
歩き遍路さんの日除け,雨具に最適!
靴を脱いで入室する場所では,笠をとる。
▼白衣(はくえ)
お参りの正装具。遍路としての自覚にもなり,一目見て遍路と分かる利点もある。
▼輪袈裟(わげさ)
お参りの正装具。トイレなどの不浄な場所では,取り外す。
▼金剛杖(こんごうづえ)
お大師さんの化身と言われているので,常に大切に扱う。
宿では,まず,杖の先を洗い,部屋の床の間にお祭りする。
橋の上で杖をついたり,トイレなどの不浄な場所には,持ち込まない。
▼経本(きょうほん)
四国八十八ヶ所霊場用のものか,真言宗の勤行次第を使用する。
▼数珠(じゅず)
念珠(ねんじゅ)ともいい,真言宗用のものを使用する。
サイズは,二つの親玉(大きい玉)を左右に伸ばしたときの長さを計る。
一般的には,8寸(24cm)が女性向け。1尺(30cm)が男女兼用。1尺2寸(36cm)・1尺3寸(39cm)が男性向け。1尺3寸(39cm)〜1尺6寸(48cm)が寺・修行者向けになります。
合掌礼拝の時には,軽く三回摺る。
▼納札(おさめふだ)
住所,名前,願い事を書いて,各札所の本堂と大師堂の納札箱に納める。
納札の種類は,結願の数によって,6種類ある。
白札/1〜4回
緑札/5〜6回
赤札/7〜24回
銀札/25〜49回
金札/50〜99回
錦札/100回以上
▼納経帳(のうきょう ちょう)
納経帳は,本人一代限りのもので,何回も納経可能(重ね印という)。
ご本人が亡くなった時に,一緒に棺に入れて頂き,あの世に持って行きます。
▼納経掛軸(のうきょう かけじく)
納経掛軸は,1回だけの納経で,結願後,表装する。
家を代々守り続けると言われています。
▼納経白衣(のうきょう はくえ)
納経白衣は,ご本人一代限りのもので,納経も1回だけです。
シワになりやすいので,丁寧に取り扱い,洗ってはいけない。
また,ご本人が亡くなった時に,着せて頂き,あの世に着て行きます。
納経用の白衣は,ご宝印を頂く箇所が,決まっているので,最終的に綺麗に仕上がる。
▼頭陀袋(ずたぶくろ)
納経帳や線香・ローソクなど,遍路用品のほとんどを収納できるので便利。
▼線香・ローソク
お参り用のものが販売されている。
ローソクは,家庭用のものより一回り大きく,線香は,屋外でも火が付きやすい。
▼持鈴(もちすず)
持鈴の音は,仏様の好む音で,魔除けの音でもある。
また,読経の時の句読点の意味も持っている。
以上,参考にされて下さい!
2008-02-27(Wed)
まだ2月だというのに,そろそろお遍路さんの数も増えてきた様です!
ちょっと寒いですけど,今でしたら参拝者が少ないのでゆっくりお参りできるのかな?
さて,この時期は,全国の先達会でも新任の先達さんの教育も兼ねて,たくさん来られている様です。
3月下旬にもなると観光客の方も増えてきますので,勉強には今が一番良い様です。
100回以上結願の大先達さんも来られていますので,今お参りされている方は,ひょっとすると錦の納札を戴けるかもわかりませんネV(^-^)V
ちなみに,納札の種類は結願の回数によって下記の様に異なっています。
白札 1〜4回
緑札 5〜6回
赤札 7〜24回
銀札 25〜49回
金札 50〜99回
錦札 100回以上
特に,錦札は数も少なく,家やご自身のお守りがわりにもなりますので,戴いた方は大切に扱われて下さいネ(^O^)
2008-02-20(Wed)
前々回の「
菅笠の使い方と意味は?」の投稿記事の中で,菅笠の被り方は,必ず梵字が正面を向く様にと説明しましたが,この梵字って何だろうと思っている方も多いんじゃないかなと思いますので,今回は,この梵字について,ちょっと補足説明しておきます!
この梵字は「ユ」と読んで,十三仏の中の弥勒菩薩を意味します。
こういう仏様を表す梵字の事を種子(しゅし/しゅじ)と言いまして,簡単に言えばシンボルマークの様なものですネ。
さて,この弥勒菩薩ですが,片足をもう一方の足の上にのせ,右手を頬にあてて考え込んでいる姿の京都 広隆寺の国宝 弥勒菩薩半跏思惟像といえば,ご存知な方も多いんじゃないでしょうか。
はるか上空の兜率天という所で,日々修行されていて,お釈迦さんの入滅後,56億7000万年後に,この世に降臨して,人々を救済するという将来,仏様になる事が約束されたエリート菩薩です。弥勒菩薩が降臨した世の中は,とても素晴らしい理想の世界とも言われていますので,私もそれまで生きてみたいけど,それはちょっと無理かな(^_^;)
この弥勒菩薩と遍路の関係はと言いますと,お大師さんが入定される際に,お弟子さん達に「自分は今から兜率天にのぼって,弥勒菩薩の御前に,はべるつもりだ。その兜率天にあって,微雲の間から地上をのぞき,そなた達のあり方をよく観察している。
さらには56億7000万年ののち,自分は必ず弥勒菩薩と共に全ての仏弟子を救うために下生し,わが跡を訪れるだろう」と遺言された程,弥勒信仰に厚かった事から,お大師さんの種子にもなっています。
お大師さんと同行二人のお遍路さんの菅笠や白衣に,この種子があるのは,そういう理由からなんですネ。
これから遍路を始める方は,ちょっぴり気を付けながら,お参りしましょう(^O^)
2008-02-13(Wed)
またまた,寒波がやってきました!(^_^;)
こういう時は,歩き遍路さんにとって菅笠がかなり重宝しますよネ!
ところで,この菅笠には,以下の様に書かれています。
迷故三界城(迷うがゆえに三界は城なり)
悟故十方空(悟るがゆえに十方は空なり)
本来無東西(本来東西はなく)
何処有南北(何処にぞ南北あらんや)
これは,迷いがあるから城に閉じ込められているかの様に,圧迫感で苦しむけれど,悟りを得ると,まるで極楽にいるかの様な自由自在な境地を得ることができる。
元々,宇宙から見れば,東西なんて存在しないのだから当然,南北も無いのだヨ,という意味です。
簡単にいえば,苦しい事や悲しい事もちょっと頭を切り替えるだけで,楽しい事に変えられるという事です。
まーそうは言っても,中々,頭の切り替えができない時もありますよネ。やっぱり日々の積み重ねが大切!
会社で,学校で,家庭で,ちょっとカチンときた時に,絶好のチャンスだと思って練習してみるのも良いんじゃないでしょうか(^O^)
ちなみに,菅笠について雑誌などで,あまり説明されていないので,ちょっと説明しておきます。
菅笠の購入は,雨,風,日除けになりますので,大きめの方が良い様です。また,紐は簡単な作りのものが多いので,別途,太い紐を購入して付け替えた方が,体は楽です。
菅笠の礼儀作法は,お参り中でも,お堂の中でも,お坊さんの前でも,取らなくて結構ですが,靴を脱いだ時は,取る様にしましょう!
菅笠の被り方は,必ず梵字が正面を向く様にして,背筋を伸ばして,目線と菅笠の鍔の部分が一直線になる様に被ります。
これから歩き遍路をされる方は,慣れるまで,多少手間取るかも分かりませんが,後々,体は楽になりますので,試してみて下さいV(^-^)V
2008-01-30(Wed)
お大師さんは承和2(835)年3月21日,62歳で入定されましたが,入滅と入定の違いが,よく分からないという方が多いので,ちょっと説明しておきます。
簡単に言うと,入滅は,文字通り亡くなったという意味で,入定は,生き続けて人々を救済しているという意味です。
元々,入定は,瞑想の実践という意味だったのですが,いつしか不死の命を得るという意味に変わりました。
ちなみに,お大師さんは,当初,荼毘に付され入滅と表現されていたようですが,その後,10世紀に仁海が入定を打ち出し,11世紀に済暹が入定と断定して,それが定着して今日に至っています。
参考にされて下さい(^_^)v
2008-01-23(Wed)
お大師さんには,空海や弘法大師など,たくさんの名前があって,どういう違いがあるのか気になりますよネ!
ちょっとご説明しますと,屏風ヶ浦(現在の香川県善通寺市)に佐伯善通(さえき よしみち)の三男として生まれ,幼名を真魚(まお)と言います。
*これが本名です。
青年時代,高知県室戸岬の御厨人窟(みくろど)での修行後に,自分自身に付けた名前を空海。
*ニックネームの様なものですネ。
32歳の時に,留学僧として入唐し,青龍寺の恵果阿闍梨から授かった名前が,遍照金剛。
*ちなみに,南無大師遍照金剛は,身も心も,お大師さんに委ねますという意味です。
入定から100年後に,醍醐天皇より戴いた大師号が弘法大師になります。
*お大師さんが,醍醐天皇の夢枕に立ち,歌を詠んだのが,きっかけになった様です。
最後に,お大師さんというのは,お遍路さんが親しみを込めて呼んでいる愛称の事で,名前とは,ちょっと違うかもわかりませんネ(^O^)
2007-12-27(Thu)
今年もあと少しとなってしまいましたネ!
暖かくなったり寒くなったりで風邪など引かれてないでしょうか。
さて,今回は,納経用品の意味は分かるけど使い方がよく分からないと言う方が多かったので,少しご説明しておきます。
まず,納経用品には,納経軸,納経帳,納経白衣の3種類あります。
納経軸は,1回だけの納経で結願後表装して使います。家を代々守り続けると言われていますので,かなり長い年数使用します。特に冠婚葬祭の時に掛けて使用するケースが多い様です。
納経帳は,ご本人一代限りのものですが,何回も納経可能です(重ね印と言い何度も重ね印をされた方の納経帳は真っ赤になっています)。
ご本人が亡くなった時に,一緒に棺に入れて頂き,あの世に持って行きます。
納経白衣もご本人一代限りのもので,納経も1回だけです。
ご本人が亡くなった時に,着せて頂き,あの世に着て行きます。
納経用品の使い方には,こう言った違いがありますが,くれぐれも親族やお知り合いの方には,お話ししておいて下さいネ!
使用される時には,ご自身は,もう亡くなっている筈ですから(^_^;)
2007-12-23(Sun)
札所をお参りする事を打つと言いますよネ!
この由来はと言いますと,現在は紙の納札に住所,氏名,願い事を書いて,本堂と大師堂の2ヶ所の納札箱に入れていますが,昔は木板や銅板に書いてお堂などに打ち付けていたと言う事から,こう呼ばれる様になりました。
53番札所 円明寺に日本最古の銅板の納札が残されています。1650年のもので,京都の平人家次さんがお参りの時に打ち付けたらしいのですが,これを見つけたのがアメリカ人のスタールさんというのも遍路には,いろんな人が関わりあっているんだなーと,つくづく思いますネo(^-^)o